輸入車は国産車より残価率が低い(実データ)
まず前提として、輸入車は国産車より値落ちが速い傾向があります。本サイトが年式別の実買取相場から算出している残価率では、輸入車73車種の5年落ち残価率は平均44%、国産127車種は平均54%で、約10ポイントの差があります。同じ500万円の新車でも、5年後に残る金額の目安は輸入車が約220万円、国産車が約270万円という計算になります。
理由は単純で、輸入車は中古で買う人が国産車ほど多くないためです。故障時の修理費・部品代が高い、正規ディーラーの整備工賃が高い、といった不安から中古市場での買い手が絞られ、相場が下がりやすくなります。逆に言えば、その車を売れるルートを持っている買取店かどうかで、提示額が大きく変わるのが輸入車です。
輸入車の値持ちランキング(5年落ち残価率トップ10)
| 車種 | 5年落ち残価率 | 代表新車価格 | 5年落ち買取目安 |
|---|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ Gクラス | 78% | ¥18,000,000 | ¥14,040,000 |
| ポルシェ 911 | 74% | ¥17,800,000 | ¥13,172,000 |
| アウディ A3 | 55% | ¥3,300,000 | ¥1,815,000 |
| ジープ ラングラー | 55% | ¥8,800,000 | ¥4,840,000 |
| メルセデス・ベンツ Vクラス | 55% | ¥9,300,000 | ¥5,115,000 |
| ランドローバー ディフェンダー | 55% | ¥9,300,000 | ¥5,115,000 |
| ルノー カングー | 54% | ¥4,200,000 | ¥2,268,000 |
| ポルシェ カイエン | 53% | ¥13,600,000 | ¥7,208,000 |
| ボルボ XC60 | 52% | ¥5,990,000 | ¥3,114,800 |
| ポルシェ マカン | 52% | ¥9,000,000 | ¥4,680,000 |
輸入車の中でも差は大きく、最も値持ちが良いメルセデス・ベンツ Gクラス(78%)と最も下がりやすいテスラ Model S(30%)では48ポイントの開きがあります。全車種の一覧は値持ちランキングで確認できます。
メーカー別の平均残価率
| メーカー | 5年落ち残価率の平均 |
|---|---|
| ポルシェ(4車種) | 55% |
| ルノー(3車種) | 48% |
| ランドローバー(3車種) | 48% |
| MINI(3車種) | 47% |
| ジープ(4車種) | 46% |
| アウディ(6車種) | 46% |
| プジョー(3車種) | 46% |
| メルセデス・ベンツ(11車種) | 46% |
| アルファロメオ(3車種) | 45% |
| ボルボ(4車種) | 45% |
| シトロエン(3車種) | 44% |
| フォルクスワーゲン(6車種) | 42% |
| BMW(9車種) | 42% |
| フィアット(2車種) | 38% |
| テスラ(6車種) | 37% |
| BYD(3車種) | 31% |
ブランドとしての需要が強いメーカーほど残価率が高く出やすい一方、EV(電気自動車)は値落ちが速い傾向が読み取れます。バッテリー劣化への不安と、新型・値下げの影響で中古相場が動きやすいためです。
売り先は3つ:専門店・一括査定・ディーラー下取り
| 比較項目 | 輸入車の専門買取店 | 一括査定 | ディーラー下取り |
|---|---|---|---|
| 査定の物差し | 輸入車専門。グレード・メーカーオプション・希少性を個別に評価 | 店によって差。国産中心の店だと評価が保守的になりやすい | 自社の下取り基準。買い替え前提 |
| 価格の傾向 | 販売ルートを持つ車種で強くなりやすい | 複数社が競合するため上がりやすい | 控えめになりやすい |
| 連絡の量 | 1社なので少ない | 登録社数だけ電話が来ることがある | 担当者のみ |
| 手間 | オンライン完結の店なら来店不要 | 各社の日程調整が必要 | 購入手続きとまとめられる |
| 向いている人 | 輸入車・並行輸入・旧車・スーパーカーに乗っている | とにかく最高額を引き出したい | 手間を最小にしたい・買い替え同時 |
どれか1つが常に正解ということはありません。実務的には、一括査定で相場の底値と上限を掴みつつ、輸入車を専門に扱う店を1社は比較対象に入れるのが、輸入車で損をしにくい進め方です。特にメーカーオプションを多く付けた個体や、生産終了・限定モデル、並行輸入車は、評価できる店とできない店で数十万円単位の差が出ることがあります。一括査定の具体的な流れは車の一括査定はどこがいい?、下取りとの違いは下取りと買取どっちが得?で解説しています。
輸入車で査定額が動きやすいポイント
- メーカーオプション:サンルーフ、上位オーディオ、レザー、ADAS系パッケージなど。後付けできない装備は評価されやすい一方、店によっては見落とされます。
- 整備記録簿・ディーラー点検歴:輸入車は「きちんと整備されてきたか」が中古の買い手にとって最大の不安材料です。記録簿が揃っているだけで評価が変わります。
- 正規ディーラー車か並行輸入車か:並行輸入車は保証・部品供給の面で敬遠され、扱えない店では大きく減額されがちです。逆に並行輸入に慣れた店なら評価されます。
- 右ハンドル・左ハンドル:一般的には右ハンドルの方が需要が広く、モデルによっては左ハンドルが好まれることもあります。
- 修復歴・大きな故障歴:申告は必須です。隠して契約すると、後から減額・契約解除になります。
輸入車の売り時:保証と車検の切れ目を意識する
輸入車はメーカー保証(一般保証3年など)や延長保証が切れる前後で、中古の買い手の心理的ハードルが一段上がります。保証が残っているうちは「保証付き」で売れるため、値落ちのカーブが緩やかな期間に手放せます。あわせて、車検を通す直前は要注意です。輸入車の車検は国産車より費用がかさむことが多く、車検費用を払った直後に売っても、その分がそのまま査定額に上乗せされるわけではありません。車検が近いなら、通す前に一度査定額を確認しておくと判断しやすくなります。
年式別の下がり方は車種ごとに違うため、自分の車の残価カーブは各車種ページで確認してください。値が付きにくい状態(車検切れ・不動車)の扱いは車検切れ・不動車でも売れる?にまとめています。
進め方の手順
- 車種ページで今の年式・走行距離での買取目安を確認する(電話不要)
- 車検証・整備記録簿・スペアキー・保証書・取扱説明書を揃える
- メーカーオプションを書き出す(後から思い出すと交渉に使えません)
- 一括査定と輸入車専門店の両方から金額を取る
- 金額だけでなく引き取り時期・入金タイミング・キャンセル条件を確認して決める
売ると決める前でも、LINEのマイ資産に愛車を登録しておけば、現在価値とローン残債を差し引いた手取りの目安を無料で管理できます。売り時が近づいたら通知が届きます。
よくある質問
Q1輸入車は国産車より本当に値落ちが速いですか?
本サイト掲載データでは、輸入車73車種の5年落ち残価率が平均44%、国産127車種が平均54%で、約10ポイントの差があります。中古で買う人が国産車ほど多くなく、修理費・整備費への不安から買い手が絞られることが主な理由です。ただし車種差は大きく、ブランド需要の強いモデルは国産以上に値持ちすることもあります。
Q2輸入車の買取は専門店と一括査定のどちらがいいですか?
どちらか一方が常に高いとは限りません。一括査定は複数社が競合するため上限を引き出しやすく、輸入車専門店はグレード・メーカーオプション・並行輸入車・旧車といった個体差を評価できるのが強みです。両方から金額を取って比較するのが、輸入車では最も確実です。
Q3並行輸入車でも買い取ってもらえますか?
買い取れる店と買い取れない店が分かれます。正規ディーラー車を前提にしている買取店では保証・部品供給の面から大きく減額されることがある一方、並行輸入車の販売ルートを持つ専門店であれば評価されます。申し込み時に並行輸入車である旨を先に伝えると、話が早く進みます。
Q4車検を通してから売ったほうが高く売れますか?
多くの場合、車検費用がそのまま査定額に上乗せされることはありません。特に輸入車は車検費用が高くなりがちなため、車検が近い場合は通す前に査定額を確認し、通すかどうかを判断することをおすすめします。